sumiirokemomo

創作BL『プロメチウム彗星』管理人のメモ置き場

眠るのならば桜の下が

自分が将来死んだときに入る墓を買った 悩み続けていたことの一つがようやく解決して肩の荷がおりる ハルカさんの知り合いの人のお寺 花がたくさん咲いていて前から『いいところだな』と思っていた 樹木葬を選択したら『好きな木を選べるよ』って言ってもら…

バイト

人生で初めて仕事をした。 バイトだけど。 何もうまくできないし、すごく疲れた。 花の束ね方とか植物のディスプレイとか、この先上手くできるかわからないし自信が一気になくなったけど「俺はセンスない。下手だからダメだ」って弱音吐いた時に紺野が「下手…

幸村の噂聞かされたこんの

他人にとって大事なことを自分の印象で話せないわ。それに俺、あいつのこと詳しくないし。今のあいつがどんななのかは本人を見て自分で感じて。 っていうか俺はあいつの友達だよ?友達の悪口聞かされて喜ぶ人間この世の中にいる?

親友って肩書だけじゃ駄目だと思った。家族っていう紙切れ一枚に収まる関係には敵わないと思ったから。綺麗事なんか言ってられなかった。俺が比呂のそばに居たいのは一生で、欲を言えばその先も。 だから恋人ってポジションですら足りない。家族だとしても兄…

ほっぺ

外が寒くて少し赤くなった幸村のほっぺがかわいかった。

菜の花炒飯

「紺野がいる世界はもう終わっちゃったんだなぁ」って窓の外を見ながら沼田さんが言った。

ねぐせ

今日の寝癖は最悪だった。放課後までなおらなかった。 バイト行く前になんとかしたくて濡れタオルかぶってしばらく放置してたらシャツがびっしゃびしゃになったから日向で少し乾かした。 シャツを乾かしに行く途中でクラスのやつに会ったんだけど「寝不足で…

ノータイトル

水道に行こうとしたら近くに集団がいた。上級生だと思う。わぁわぁ騒いでるし何か嫌だから水飲むの諦めて教室に戻ることにした。 教室前の廊下で紺野にばったりあった。入学式の時を思い出す。教室から出て行こうとするから、どこにいくのか聞いたら「水道」…

アイス

学校の帰りにコンビニ寄ってアイスを買った。幸村がバニラで俺がオレンジのかき氷。近くの公園のベンチに座って食べ始めたんだけど、幸村がいきなり俺に蓋とったバニラのカップを渡してきて『ちょっとのせて』っていう。 最初何を言われてるのかわかんなかっ…

紺野のこと

家に帰ってから紺野の事をずっと考えてる。初対面の人間の前であんなに泣いたのは初めてだった。 自己紹介の時に聞けたのは中3の時だかに椿平から光が丘に引っ越して来たって事と、体育が好きってことくらい。言葉と言葉のあいだが少し長いから、話をするの…

飴と幸村

俺、よく幸村に飴をあげるんだけど、口の中に入れた飴を必ず俺に見せてくるのが不思議でたまらない。自分の地元だと『食ってる時は口を閉じろ』って考え方が主流だったから、地域差なのかな・・って友達に聞いたら『それは幸村がおかしいだけ』って即答され…